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NCR ENGINE 1978 860cc　　NO-088974

EXPOSITION

1978年NCR　860ccENGINE　088974のオーバーホールが終了した。今回は、驚きの連発だった。本来、なかの構造、パーツ確認、測定、などを行うだけの予定だったが、せっかく全ばらにしたのでベアリング、シム、ピストンリング等を交換した。勿論ストックの、純正パーツを使って行ったことは言うまでもない。まず外観もさることながら、クランクケースが理詰めの作りこみである。オイルライン、強度を測るためのキャスト、又、砂型の、サンドを、出ないようにする為の、ケース内の、全てリューターが消してあるのには当時のNCRの、気迫さえ感じ取れる。また、ミッションギア、シフトドラムの肉抜き、軽量化は当たり前のようにほどこされ、さらに、ギアというギアの表面は、全てポリシュ加工がしてあるのである。コンロッドも勿論スペシャルで７５０SSとは又違ったものである。さらに肉抜きが半端ではなく、厚みも２ｍｍ弱まで削り込まれていた。すこし上に上がってみると、スタッドボルトも転造作りの特別なもの、またシリンダーは砂型キャスト製に、鋳鉄スリーブが入ったものである。特記するのは、ヘッドセクションで、カムシャフトの加工には驚かされた。国内ではおそらくなかなか出来ない芸当だと思われる。シートは、コルサ特有とでもいう、ギリギリの状態でセットされる。今回シートは入れ替えたのだが、元の形状に仕上げるまでにかなり時間を要した、バルブサイズは、純正ナイモニックバルブが使用される勿論品番はNCRパーツになる。EX４０Mが、最後に手配が出来仕上がったのである。INに４４ｍｍ、EXに４０ｍｍが使われる。アッパーベベルはバックラッシュが、若干あまかったのでこれも、専用パーツストックがあったので思い切って交換である。勿論専用ガスケットキットもストックがあったので、非常に助かった。その他、シム類、疲労化したベアリングも交換である。また、各数的なデーターも習得できた。というわけで、８６０ｃｃのプリペアーは、われわれ的には完結した充実感はある。とにかく、当時１/10 市販レーサーユニットというだけはあると思えた、FACTORY-ENGINEと比べるとまた、ちがった話にはなるが、10台のユニットは、気合が入って当時、カラッキ、ネッポーティーが作ったのであろう。ポイント、コンデンサー等も新品に交換し、今回はまだEGをかけるのも何か、もったいなく感じ、くみ上げてストックの状態で保管している。時期が来れば一度、コースに持ち込みテストしてみようと思う。現在、１９７８NCRは、MIKE１/10と呼ばれていて、みんな、どこの国にあるか、ケースNO等を全て知っているのには驚いた。ドイツ、オランダ、スペイン、アメリカ、等に存在しており、私も大体のオーナーとコンタクトが全てある。世界広し言えども、台数は限られているし、オーナー数も限られている。話し合うことも共通している。

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